ゴルフは楽しいなあ

スポーツ

小学4年生からゴルフをやっている。楽器歴よりもずっと長い。

ゴルフの何が面白いのか。

社会人になったからこそ分かる、このスポーツには「ちょうどよさ」があるのだ。

ゴルフ場の1日

ゴルフのラウンドはだいたい朝7時~10時くらいからスタートする。スタートの1時間前にゴルフ場に車で入ると、キャディさんが頭を下げて出迎えてくれ、荷物をトランクから出して運んでくれる。

ロッカーで着替えを済ませると、練習場に行き各々ショットやパターの練習をする。時間が来たら1ホール目に集合。

1ホール目には金属製のくじが置いてあり、 打順はくじ引きで決める。9ホールずつ前半(アウト)後半(イン)に分け、全18ホールを回る。

前半と後半の間は他の組との調整のために40~50分ほど休憩時間がある。クラブハウスに併設されたレストランで昼飯を食べる。どこのゴルフ場もかなりしっかりした定食が出てくるので、すげえ美味い。9ホール中5ホール目くらいにも軽くお茶を出してくれる休憩所がある

プレー後はエアダスターガンで靴の草や土を落とし、ロッカールームで着替える。クラブハウスにはほぼ必ず大浴場や温泉が併設されており、風呂の中でみんなで反省会をするのが恒例。

そして15時~17時ごろに帰宅。・・・せずに帰り道の喫茶店や焼肉屋にて、大抵飲み会やメシ会という名の第2反省会が始まる。

意外と知らないルールや設備

紳士のスポーツっぽい部分

格式高いゴルフ場だとクラブハウスではジャケット着用というマナーがあるため、スポーツウェアやポロシャツ姿で入れなかったりする。 大抵のゴルフ場はスルーされるが、まあ「着といた方が無難」という感じである。

プレー中の服装は意外とそこそこ自由だったりする。基本的には襟付きシャツとチノパンだが、
冬の時期はタートルネック着てたり暖かいスポーツウェア着てたりする。帽子はキャップでもハットでもサンバイザーでも可。

また、ゴルフ場には喫茶店やレストランが併設されているが、入店する際に帽子は必ず脱ぐ。入り口に帽子掛けが置いてある場合が多い。

プレー中~プレー後

ゴルフ場にいる間に掛かるお金(飲み物や昼飯など)はスーパー銭湯みたいにロッカーキーで支払い、最後に精算する形式が多い。

だいたいは2~4人一組でプレーする。一人でプレーする人は居ない。ちなみにキャディさんは必ずついているわけではなく有料オプションである

カートは自分かキャディさんが運転するが、最近のゴルフ場のカートには道にセンサーが付いており自動で運転してくれる。ベルトに付けられる無線リモコンがあり、スイッチを押すと遠隔操作でカートを動かす事もできる。とにかく便利だ。

ゴルフ場によっては残りの距離がGPSによってデジタル表示される機械があったりする。

なのにスコアカードは必ず鉛筆に手書きである

ゴルフ用品について

実はゴルフコースでOBや池ポチャして失くしたボールは、回収されてロストボールとしてゴルフ用品店で勝手に売られている。リサイクルとかじゃなくて普通にそのまま売っている。

昔は木製が主流だったのでウッドと呼ばれているが、今はチタンなどの金属製が多い。

クラブは14本までならどんなクラブを何本入れても良い。僕は11本しか入れていない。プロゴルファー猿みたいにドライバー1本でもルール上問題はないのだ。(グリーン用のパターを除く)

ゴルフは大人が楽しむ為に計算されつくされた娯楽

道具集めとしての面白さ

ゴルフクラブはかなり細かい所までカスタムが出来る。グリップの色が変えられる事はもちろん、ヘッドの角度棒の長さ重心のバランスまで変えられたりする。完全に使えなくなるくらいぶっ壊れることはほとんど無いので、自分が打ちやすい仕様に改造したクラブには愛着が湧く。

なかには自分で工房を作ってしまうくらい改造にのめり込む人もいる。

運動神経は関係ない

僕はそもそも他のスポーツは全く出来ない。バッティングセンター行っても球が当たらない。足も遅い。

ゴルフは体力が無くても出来る。厳密に言えば遠くに飛ばすには背筋力や握力は必要だが、子供だって老人だってプレイしている。走らなくても良い。6歳から80歳まで全く同じ条件で出来るスポーツはなかなかない。

老若男女誰とでも話せる

ゴルフは話す事がたくさんある。クラブのこと、スイングのこと、スコアのこと、ウェアのこと、コースのこと、プロのこと・・・これがどんな大人にも通じる共通の話題だったらどんなに強いか、社会人だったら分かると思う。

よく煙草吸ってる人同士が喫煙所で仲良くなるという社会人あるあるがあるが、ゴルフも全く同じである。というのもゴルフはスポーツなので、年下の人間が先輩に教えを請うという状況に持ち込みやすい。また、感覚的な事が多いので浅い会話でなんとかなる

僕は実際、父親の会社の知り合いとラウンドする事がよくある。「いつからやってるの?」『小学生くらいからですね』「普段どこ回ってるの?」『岐阜だと◯◯カントリーで、三重だと◯◯倶楽部とかですかね』「僕も行ったことあるよ。今日は負けないようにしなきゃな~」『そんなとんでもないっすよ~』とか適当な会話が出来る。

ただでさえ誰とも会話したくない僕が、父親より年上の知らないおじさん相手とダラダラ話せるなんてゴルフ以外ありえない。

工夫すればお金はそこまでかからない

前述のロストボールの件も含め、ゴルフ器具は中古市場が非常に充実している。フルセット揃えるのも最初は3~5万円くらいあれば問題ない。初心者用ロードバイクくらいのもんだと思えばいい。

ゴルフコースを1ラウンド回るのにはだいたい1万円~2万円くらい。ゴルフ場には会員権という物があり、メンバーだと安く回れたり株みたいなシステムがあったりするがこの辺は非常に複雑なので俺もよく分かっていない

ショートコースという、普通のコースより距離の短いコースもあり3,000円~6,000円程度と非常にリーズナブル。またショートコースにはナイター設備があるところもある。練習ならばここでじゅうぶん。

ゴルフ練習場、いわゆる打ちっぱなしは時間制打ち放題と1球◯円と分かれているので、練習の仕方によって練習場を使い分ければ良い。

上手くなるために必要なのは、道具ではなくとにかく場数と正しい練習だ。