人生、険しいですよね。僕は就活をせずに大学を卒業して、1年程度ぶらぶらしていました。飲み会などで大学の同期に会ったときだとか、みんな社会に揉まれてずいぶん大人に見えたりもしました。
当時働いていなかった僕は、どうしようもない焦りを感じて「このしょうもない人生をなんとかしなければ!」といきりたち、その結果「英語を勉強すればなんとかなる!」という結論を導き出しました。
結果、なんとかなりませんでした。お金を稼ぐために必要なのは英語を勉強することではなく、就職することだったのです…
それに気がついたあと、無事に就職することができたのですが、仕事をすすめるにおいて英語のスキルがある程度必要になってきました。
まだ学習の途中なのですが、勉強の進め方について記していきます。
英語の学習法を学習する
英語を勉強するぞ!といきり立ち、だいたいの人がやりがち(僕もそうだった)なのが「無目的に単語帳にかかれている文字列を暗記する」です。
単語を覚えるのはとても大事なことですが、単語を覚えただけでは英文は読めず、そしてなにより全くモチベーションが上がりません。
なので、英語の学習をはじめる際、一番最初にやっておいたほうが良いのが「英語の学習法を学習する」です。
どういうことかというと、英語を身につけるために必要なスキルを細分化してそれを予め把握しておくということです。
何をすべきかを先に知っておくことで、各分野を俯瞰でき、いつまでに何をやるべきかが明確となってモチベーションの維持に役立ちます。
学習する分野は以下のとおりです。
- 発音
- 瞬間英作文
- 音読
- 文法
- 単語
何個か見たことが無い分野もあると思いますので、ひとつずつ説明していきます。
学習する分野
発音
まず、発音についてです。発音で学ぶことは、英語の正しい発声を行うことと、発音記号を正確に読めるようにしておくということです。
中学・高校時代に英語を学習したときは文法や文章読解などがメインで発音についてはほとんどといっていいほどキチンとやっていないという人が多いのではないでしょうか。
ネイティブ並みの発音を身につける!という観点ではなく、単語を明らかに間違った読み方をしてしまうということを避けるために、一番最初に身につけたい分野です。
発音については英語耳というイケている本が出版されているので、これについてくるCDが擦り切れそうになるくらい再生して練習すれば、正しい発音と、副作用として発音記号の読み方が身についてくると思います。
瞬間英作文
「しゅんかんえいさくぶん…?」と思う方が多いと思いますが、これは英語学習にあたってかなり長いあいだ(下手したらずっと)付き合っていく分野になります。
瞬間英作文は、日本語の文章をトリガーとして英語の文章を導き出すトレーニングです。
ただ、いままで学校で習ってきた学習と異なるのが、これを「口頭」で「瞬時に」答えていくという点です。
このトレーニングでは本当にアホらしいくらい簡単な文章を使用していきます。
例えば以下のような感じの文章を使っていきます。
これは本です。
昨日、私は疲れていました。
英語を学ぶことは大切です。
もし明日晴れたら、私たちはピクニックに行きます。
彼は僕と同じくらいの背の高さだ。
とても簡単ですね。ただ、これらの英文を一文制限時間3秒以内くらいで口頭で英訳するとまごつきませんか?瞬間英作文はこのギャップを埋めていく分野になります。
これを身につけると、中学生で学ぶ程度の文法をかなりの精度と速さで導き出すことができるようになります。
最終的には以下のような文章も瞬時に英訳できるようになります。
親にとって子どもに自分がして欲しいと思うことをすべてやらせることは不可能である。
学校でいじめられているその少年は、強くなるためにひそかにボクシングを半年以上練習している。
外出するときに砂糖を買ってくるようにお母さんに頼まれたその少年は、お母さんはケーキを作るのだろうと思った。
上記の英文は中学で習った文法のみでカバーできます。結構いろんなことを表現できると思いませんか?
瞬間英作文のトリガーに使用する日本語文は、森沢先生のどんどん話すための瞬間英作文トレーニング一択なのですぐに買いましょう。
音読
続いて音読です。簡単な英文をバシバシ読むことにより、口と目と耳をすべて使用して英語のリズムに慣れていきます。
なにを身に着けようと思ってもそうですが、正しいやりかたを覚えたらあとはとにかく数をこなすといい感じになっていきます。
音読のやり方は2通りあります。「リピーティング」と「シャドーイング」です。
リピーティングは英文の再生を適度な場所で停止して、読まれた英文を正確に繰り返す動作です。
また、シャドーイングは英文をノンストップで再生し続けながら、少し遅れて聞こえてきた英文を繰り返していく方法となります。
一つの英文に対してこれらふたつのアプローチを試みて数をこなしていくトレーニングが音読です。教材についてはこれまた森沢先生のみるみる英語力がアップする音読パッケージトレーニングを使いましょう。
一つの英文に対してスロー・通常・ポーズの音源がついてくる完璧な教材です。
文法
続いて文法です。文法を正確に頭に叩き込んでおくことで、英文の作成や読解に迷いがなくなってきます。
人によっては瞬間英作文のトレーニングに着手する際に、あまりにもエゲつなく英訳ができないパターンがあるかと思いますが、そのときは先に文法を身に着けてしまいましょう。
学ぶときは土台からやっていくのが良いと思いますので、くもんの中学英文法などを使用して基礎を固めてやってください。
また、ブックオフなどで総合英語Forestを買って傍らに置いておき、適度なタイミングで参照できるようにしておくと吉です。丸々全部読み込んでしまうのもありです。
ある程度身についてきたら、並行して問題集を解き進めていくと文法が身に染み付いてきます。
問題集はいろいろあるのですが、ブックオフで大量に出回っており安くなっているのが入試頻出英語標準問題1100です。高校生の頃使っていた人もいるかもしれませんね。
単語
単語はやっぱり覚えなきゃならないのですが、一番最初にやるものではありません。
僕はまだ単語の暗記の段階まで学習が進んでいないのですが、いろいろな英文に触れていると意味が分からなかったり、どうやって発音したらよいかが分からない単語に出会ったりします。
その時は、都度 Weblio で検索して意味や発音を調べています。会員登録を済ませておくと、Weblio 内で自分だけの単語帳が作成できたりするので、登録しておきましょう。基本無料です。
また、単語の暗記に使う本ですが、自分にあっているものが使えれば良いと思います。僕は家にあった Duo 3.0 を使用しています。受験期を思い出しますね。
さいごに
何かを身につけるということは大変です。英語を学習する人はそれぞれ何かしらの目標があると思いますが僕には特に目標が無いためモチベーションが下がりがちなので、適度なタイミングでケツを蹴り上げてくれると助かります。
また、森沢先生の英語上達完全マップに各分野の学習の進め方がめちゃめちゃ詳細にかかれていますので読みましょう。