パリの美術館・文化施設巡りの記録

旅行

パリへ6日間の旅行に行ってきました。
ひたすら美術館を巡る、これが旅の目的でした。
自分への備忘録も兼ねて、訪れた施設について書きます。
やはり芸術の都はすごかった。

はじめに

旅行前に気になっていたポイント等についていくつかまとめます。

言葉について

フランス語はボンジュールとメルシーだけ分かる、英語は易しいものなら何とかな状態でしたがどうにかなりました。とにかく挨拶をしよう。
あとSortie が出口は事前に教えてもらってて助かりました。

治安について

結果から言うと、滞在中怖さを感じることはそうありませんでした。

地下鉄乗ってるときに物乞いの人が紙コップを持って近付いてきた時と、
夜の道端でおじさんがシャンプーか何かのボトルを持って来てベラベラまくし立ててきた時(多分買えと言ってんだと思うが分からない) にすわっとしたくらい。
どちらもノーと言ったらすぐ離れていきました。

とかく有名なスリは対策万全にして行きました。
貴重品は上着よりも中に持っておく、歩く時は背後を注意するなど。
実際どの程度スリがいたのかは知りようがないですが、過剰に対策する方がモノが盗られるよりはマシ。

宿について

何をするにも便利が良いとのことで中心地のオペラ地区に宿をとりました。
実際何をするにも便利で、ルーブルやオルセー美術館が歩いて徒歩でも15分くらい、エッフェル塔・凱旋門も3,40分歩けば行ける、地下鉄の駅もすぐ、郊外へ行くRER という鉄道の駅もすぐで助かりました。

コンビニはないですが、スーパーはモノプリやカルフールシティという店があって一通りのものは買えました。500ml のペットボトルの水は1ユーロからという感じだった。

喫煙について

ヨーロッパは日本以上に喫煙者の肩身が狭いもんだと思っていました。
確かに屋内はどこも禁煙になっていますが、路上には至る所に灰皿あるしどこでも皆さん歩きたばこしてるのでむしろ気が楽です。

パリミュージアムパスについて

パリミュージアムパスというものがあって、1度これを買えば対象の施設各1回入れます。
私はこれの96時間券を買いました。対象でない施設も結構行きましたが元は取れました。
対象の施設の窓口で買えます。

詳しくはこちら

パリミュージアムパスジャポン【日本正規販売店】
パリミュージアムパスのオンライン販売・フランス専門の旅行会社

前置きが長くなりましたが以下に訪れた順で各施設について書いていきます。

訪れた美術館・文化施設たち

オルセー美術館

https://m.musee-orsay.fr/en/home.html

規模: ★★★★★
見たことあるやつがある: ★★★★★
建物かっこよさ: ★★★

たぶんルーブルの次に有名な、オルセー美術館。
オペラ地区から歩いて15分くらい、セーヌ川沿いにあります。

でっかい時計がかっこいい。

リュックが館内持ち込み禁止なので無料のクロークに預ける。規模の割に窓口を2人で回していたので少し並ぶ。
入口を入ってすぐどでかい空間に彫刻がドカドカ並んでいてテンション上がります。

規模としては飛ばし飛ばし見ながらでも2時間ぐらい、全部じっくり見ようと思ったら一日あっても足りるかなという感じです。

最上階にゴッホとかモネとか、一度は教科書なんかで見たことあるやつがバンバンあるゾーンがあるので嬉しいです。

初めて知ったんですが、ポンポンというかわいい名前の人の可愛い動物の彫刻が並んでいてかわいかった。日本だと群馬県で見られるみたいです。

ポンポンのクマ

あと館内のレストランの内装がど派手。味は控えめ。

お土産屋でポンポンのシロクマピンバッジがあったので買いました。

ポンピドゥセンター (国立近代美術館)

Centre Pompidou Paris
La 1ère collection d’art moderne et contemporain d’Europe, des expositions, spectacles, débats, activités pour enfants… ...

規模: ★★★☆
見たことあるやつがある: ★☆
建物かっこよさ: ★★★★★

宿からルーブルのピラミッドを横目に見つつ歩いて30分くらい、パリ市庁舎の近くにあります。
午前の時間帯に行ったのですが、訪れた中では一番周囲の雰囲気がなんとなーく悪かった。
特に何かあったわけではないですが、何となく。

外観の写真ちゃんと撮れてなかった

大学生の時に講義でこの建物の写真を見てイカしてるぜと思ったのを覚えています。

展示は4階と5階に常設展があって、4階にはざっくり1900〜1960年代、5階は〜現在の作品が置かれています。

全編ワケ分からんいわゆる現代アートが並んでいますが、4階にはアンディーウォーホルとかカンディンスキー、ジャコメッティなど私でも聞いたことある人の作品がありました。草間彌生もあった。

わけ分からんものと人んちの子

5階だとMAD Architects という建築家チームの展示が面白かった。愛知県岡崎市にも建物があるそうです。

1フロアが気が遠くなるくらい広いので全部しっかり見ると3時間くらいかかると思います。
最上階にレストランがあって眺めが良いです。
席まで案内してくれたお姉さんが完全に裸エプロンみたいなどえらい格好でびびった。

フォンダシオン ルイヴィトン

https://jp.louisvuitton.com/jpn-jp/the-foundation/the-fondation-louis-vuitton#

規模: ★★★
見たことあるやつがある: ☆
建物かっこよさ: ★★★★★★

地下鉄のLes Sablon という駅から徒歩15分くらい、街中の雰囲気からうって変わって森の中にあります。
前に雑誌かなんかでここのかっこ良すぎる建物を見て行くことを決めました。

でかい

シャルロット ペリアンという人の回顧展をやっていました。
展示の規模はそこまで大きくなくて1時間半くらいで回れました。
ここのチケットがあれば隣接した大きな有料の公園にも入れたらしいと帰ってから気づいた。

ルーブル美術館

https://www.louvre.fr/jp

規模: ★★★★★★★★★★
見たことあるやつがある: ★★★★
建物かっこよさ: ★★★★

おそらく世界一有名、ルーブル美術館。
規模・作品数が多すぎて1日で全部見るのはまず無理だと思われます。
私は3時間くらいいましたが、たぶん40%も見られてないです。

「パリミュージアムパスでの入場は事前に予約が必要」とホームページに書いてあるのを直前に気付いて慌てて予約したんですが、実際入る時にその予約したかどうかチェックしてる感じが無くて、結局どうだったのかよく分からない。
平日朝に行ったからかほぼ並ばずに入れました。

エントランスに自分で暗証番号設定するタイプのロッカーがあった。小銭がいらないので便利。
館内マップもエントランスでもらえる、日本語版もある、無かったら中で途方に暮れることになったであろう。

モナリザは並ぶ。少し見ると警備員にどくように促される

規模の割には「これ見たことある!」という作品はそこまで多くなかった。
ちゃんと知識のある方だったらもっと宝の山なんだと思います。

お土産屋はオリジナルグッズがあんまり種類がなくて意外だった。
お風呂とかで浮かべて遊ぶアヒルのおもちゃの、顔がモナリザ風になってるやつが売ってた。

国立自然史博物館: 進化の大ギャラリー

Muséum national d'Histoire naturelle
À la fois établissement de recherche, d’enseignement et musée, le Muséum est un carrefour de savoirs comprenant des coll...

規模: ★★★
建物かっこよさ: ★★★
アニマル度: ★★★★★

中心部から少し東、Jussieu という駅から少し歩くと広大な庭園があって、その中に国立自然史博物館があります。

いくつか建物がある内の一つが進化の大ギャラリー。

いちいち建物がでかい。

何が見られるかというとオールジャンルの生き物の剥製や標本がずらっと並んでいます。

エントランスを入るとまず海の生き物。

うっすら漂うB級も良い。

上階へ行くと陸の生き物。

館内の照明が凝っていて建物と動物が映えます。

時間とともに照明の感じが変わる

中にカフェがあって動物の行列を見ながら休める。
店員のお兄さんが陽気でうれしかった。

アラブ世界研究所

Bienvenue à l’Institut du monde arabe | Institut du monde arabe

規模:★★
見たことある:☆
建物かっこよさ: ★★★

先ほどの国立自然史博物館から歩いて10分くらい行ったところ、かっこいい大学の隣にあるかっこいい建物がアラブ世界研究所。
ノートルダム大聖堂からもすぐ近く。

ミュージアムパスの対象施設だったこととイカした壁の模様に惹かれて訪れました。
アラブ地域やイスラム教の歴史・文化等についてシャレた展示が並んでいた。

スタイリッシュ

自分の知識の素地が無さ過ぎて取っ付きが無く、すいすい見終わってしまった。

機械仕掛けで模様が変わるらしい。

サヴォア邸

Bienvenue à la villa Savoye à Poissy - CMN
Bienvenue à la villa Savoye à Poissy

規模: ★
建物かっこよさ: ★★★★★★
空いてる度: ★★★

上野の国立西洋美術館の設計でも知られるコルビジェの建築。

宿からRERという郊外へ行く鉄道に30分くらい乗ってポワシーという駅へ、そこから歩いて15分くらいの場所にあります。
RERは地下鉄よりも治安が悪いから注意という情報も見かけましたが、そもそも人が全然乗ってなくて実際どうなのかは分からなかった。

気を抜いてると見落としそうな入口。

これもまた大学の時に講義で見てイカしてるぜと印象に残っていたので、来られて嬉しかった。

そしてとても空いていた。

パリ市立近代美術館

Musée d'Art Moderne de Paris |

規模: ★★★
見たことある: ☆
建物かっこよさ: ★★★

エッフェル塔からセーヌ川挟んだ向かいくらいの位置にあります。

ロゴかっこいい

この見た目と市立近代美術館という名前から、てっきり重々しい感じの展示と思い込んでいたんですが、バチバチ現代アート特化の美術館だった。

飛ばしてる具合で言えばポンピドゥセンターよりも上。

とにかくわけの分からんものが観たいという方はぜひ。

たぶん目とたぶんハエ

特別展も含め1時間くらいで見終りましたが、わけわからな過ぎてかなりぐったりしました。

常設展は無料で見られます。すごい。

オランジュリー美術館

Musée de l'Orangerie

規模: ★☆
見たことある: ★★☆
建物かっこよさ: ★★

オルセー美術館から歩いてすぐ、コンコルド広場に面した場所にあります。

モネの睡蓮を展示するために造られた美術館らしい。

規模はかなり小さい。

クロークの受付をしていたおばちゃんが陽気な人で、荷物を預けに来た人にどこ出身か聞いてはその国の言葉で挨拶してた。やさしい。

展示数も多くなく、落ち着いた雰囲気なのでルーブルやオルセーで疲れた後にゆったりしにいくのも良いかもしれない。

おわりに

以上です。
街がけっこうコンパクトなので何ヶ所か回るにも移動が楽で良かった。

街並みはひたすら、そりゃみんなおしゃれになるわいという景色だった。

モッタくん
モッタくん

シェアキックボードカッコよかったけど交通マナーが恐ろしくて乗れなかったんだ